アパレルに活気が戻ってきた!?
新しい取引先さんとカットソーの生地屋さんで商談をしてきたときのこと。
あることをきっかけに取引先さんがこんなことを言いました。
「109のメーカーでの生産は大変ですよ。サンプルルーム(サンプルを作る場所)が109と反対側のビルにあって、そこですぐサンプルを作るんですよ。それでそのサンプルを中国に送って2週間で量産分をあげる。回転がものすごく早いんですよ。」
うちみたいな展示会を年4回やっているメーカーとは比べものにならないスピードで、リアルタイムに売れているものを生産していくスタイルのようです。
でも109なんて、今、(売上が)いいのかな?
というよりは良いイメージがなかったのです。
あの日本一と言われる池袋の西武百貨店だってレディースフロアは大体空いていることが多いのに…
商談後、取引先さんに聞いてみたのです。
「109は今、いいのですか?」
すると意外な返答が…
「そうですね…元気ですよ!ちょっと前はやっぱり落ち込んでいましたけど、今は大手の人間が109ブランドにヘッドハンティングされたこともあって、(ブランドによっては)意外と良い服作っているんです。彼らと服を作るのは大変ですけど、売れるものに対する感度は良いですしね。」
その言葉を聞いて行ってみたくなったのです。かつて煌めいていた、あのマルキューへ!
早速商談後に行ってきました!
結果から先に言うと…
凄い人でした!!!
今はインスタ映えの時代。お金を使う先がモノから空間や食べ物に変化していった。服なんてみんな要らないんだ。(私自身もあんまり欲しくない。←)
なんて思ってたのですが、全然違ったのです…
ファッションビルにあんなに沢山の人…
みんなオシャレしたい気持ちはあるんだ!!!
よくよく考えたら「可愛くなりたい、綺麗でいたい」って気持ちが女性から抜け落ちるわけなんてないんですけど…特に若い世代は今その時こそオシャレしたいだろうし…
ここ数年の売上を目で見ているのでファッション業界って暗いなぁ〜って思ってましたが、そうでもなかったのです!
とは言え109のブランドはティーンズ〜20代前半向けの洋服。どれもこれもめちゃくちゃ安い!大体1500〜4000円くらいでアウターまで買えちゃう…
私も学生の時何度か109に入ったこともありましたが、その頃は『服が安い』なんて感覚はなかったような…
でも今、こうして服を作っている側からすると、1500〜4000円って工場の出し値…。さらにここにサンプル代やパターン代等の必要経費が乗って、上代が14000〜20000円になるのに……
そんな安い服ってどうやって作るんだろうって思います。売上を考えても量をこなすしか無いんでしょうけど…
そんなこんなでターゲットは違えど元気のあるアパレルの現場を見て、ちょっと嬉しくなりました。
ちょうど次の4月展準備中なのですが、どれも可愛く上がってくるといいなぁ〜。
そして飛ぶように売れたらもっといいなぁ〜〜〜。