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都内在住子ナシ専業主婦の日々。

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資産を安全かつ最大限に増やす黄金のポートフォリオとは

 

ある金曜日、

大崎の本屋で手に取った一冊がこちら。

 

世界の投資家は何を考えているのか「黄金のポートフォリオ」のつくり方

少し読んでみるて手応えのありそうな本だったので購入するに至ったわけですが

最初の印象としては

『投資界の金持ち父さん貧乏父さん』でした。

この本はあまりにも投資について正しく書かれていました。

  • 何故投資をすべきか
  • そもそもお金とは何か
  • 複利とは何か
  • アメリカの401kはどうなったか
  • 手数料こそ注意する

等…投資に関する教科書のようにみえました。

ただし最後の章、

『レイ・ダリオの推奨する黄金のポートフォリオとは何か、その比率とは』

だけが今まで読んだどの本とも違っていて

私の投資に対する考え方の天地がヒックリ返りました…

そして最後まで読んでみると

この本の話の進め方がすごいことに気付きました。

最初から中盤にかけて地道に投資について学んだ後、

この最後の章でそれらが脳みそに染み込むように構成されていたのです!

そして最後の最後に

投資でマイナスを出すということは今後の資産残高にどのような変化をもたらすか

が書かれていました。

つまりこの黄金のポートフォリオが如何に正しいかが最後の数ページでわかるようにできているのです!

 

こんなたった千円ちょっとのいかにもその辺の自己啓発本とも変わらないような本が

投資について学ぶには最高の1冊だったのです!!

もし株やFXや投資信託の取引をしたことがない方、その内容を全く知らない方は少し難しく感じる部分もあるかもしれません。

多少金融取引をしたことがある方でしたら、今までの投資に対する考え方を打ち砕かれることになると思います。

 

一般の人が知るはずもない レイ・ダリオという人物

この黄金のポートフォリオを生み出したのがレイ・ダリオという人。

ジョージソロスやウォーレンバフェットの名前を聞いたことはあってもレイ・ダリオという名前を聞いたことがある人は殆どいないのではないでしょうか。

彼は純資産が50億ドル以上、又は、初期投資が1億ドル以上しか投資できないヘッジファンドの創業者でFRB(米中央銀行)の議長、投資銀行の社長、大統領のような人しか知りえない人物なのです。

そして彼のこの巨大なファンドの運用実績は、過去30年間でマイナスを出したのが経ったの4回、そのうち最大の損失を出した年はたったのマイナス3.93%、平均利回りは10%…

異常!まるで嘘みたいな運用実績です。(もちろんリーマンショックのような大暴落も含まれています!)

今回の黄金のポートフォリオの内訳こそが、彼のこの異常な運用実績を誇るポートフォリオの内訳と言うわけです!!

 

さてあなたが、私が考える理想のポートフォリオはどのようなものでしょうか?

又、実際にどのようなポートフォリオで資産構成していますか?

・リスク70:守り30でポートフォリオを組むのは間違い

例えばリスクで代表されるものが株式、守りで代表されるのが債権です。これを70:30の比率で組むというもの。若ければリスク比率がこれくらい、定年に近づくのに合わせてリスクを60、50と減らしていくというもの。

これは間違いというのです!

・私がこの本を読む前に自分なりにリバランスした積立て商品内訳も間違い中の間違い

去年から今年にかけて始めた投信積立てですが商品をこの本を読む前にリバランスしたところでした。我が家は毎月12万円を積立てに回しています。その内訳が下記の通りです。

  • 日本株4万円
  • 外国リート(不動産)1万円
  • 新興国株1万円
  • 海外先進国株2万円
  • 日本債権2万円

過去5年の中で

  • 資産価値がマイナスに転落したことが1度でもあるものがオレンジ
  • 資産が一度もマイナスに転落したことのないものが緑
  • 資産が10%以上転落したリスク高の新興国株をアカ

で分けて積立て資金を分散させています。

私が調べた中でのリスクの低いものから高いものに並べたものが下記です。(異論は認めます!)

(リスク低い)日本債権先進国債権新興国債権日本リート海外リート日本株海外先進国株新興国株 (リスク高い)

私的には日本債権と海外リートでリスクオフ、その他でリスクオンして攻め7:守り3で商品を組んだつもりでした。

今思うとこれは大きな間違いでした。

又、資産の全体的なポートフォリオとしてはもっとバランスが悪いです。

・米国株のみでポートフォリオを組んでいる場合、将来40%資産が目減りする可能性がある

現在注目されている米国株。日本株と違って高配当の商品が多いのが米国株で手数料も低く、米国株中心にポートフォリオを組んでいる人もかなり多いです。

ですが、これはどうでしょうか?

当たり前に米国株中心のポートフォリオを組んでいると危険です。

というのもリーマンショック時のダウの下げ幅は40%を越えています。

つまり、米国株中心に資産を組んでいる場合、リーマンショック急の暴落が来た場合、資産が半分近く目減りすることになります。

これでは投資ではなく投機です。米国株のみだとポートフォリオを組んでいることにはならないのです。

小さなリスクで大きなリターンを得られるよう最適な割合で資産を保有することが重要なのです。

 

相場には4つの季節がある!?

レイ・ダリオ曰く、なんと相場には4つの季節があると言います。

その4つの季節は実際の季節のように順序よく周らないし、次にどの季節がくるかは誰にも予想することができない。

なのでどの季節にも強いポートフォリオを組むことが必要なのだそうです。

この本にはこのレイ・ダリオとそのチームが発案したどの季節にも適応するポートフォリオの中身が載っています。

そしてその内容がより深く染みるよう著者が素晴らしい文章構成で話を進めています。

この本のタイトル『世界のエリート投資家は何を考えているのか』は翻訳した人が日本人向けに考えたタイトルで、本来のタイトルはこれとは全く違います。

『マネーゲームをマスターする』

これがこの本の本当のタイトルです。

 

感想

今まで色んな本を読んできましたし、自分なりに勉強もしてきましたが、今までで一番自分の為になる1冊がこの本です。

資産運用の勉強をされている人、実際に運用をされている人は嘘だと思って一度この本を読んでみて欲しいです! きっと今後の資産運用の正しい道しるべになると思います。